Japanese

Surah Ya-seen - Aya count 83
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ヤー・スィーン。
英知に満ちた,クルアーンによって誓う。
本当にあなたは,使徒の一人で,
正しい道の上に(人びとを導く者である)。
(これは)偉力ならびなく慈悲深き御方の啓示で,
祖先がいまだ警告を受けず,それで気付かないでいる民に,あなたが警告するためのものである。
本当にその御言葉が,かれらの多くの者に下ってしまっているのだが,かれらは信じない。
またわれは,かれらの前面に陣壁を置き,また背面にも障壁を置き,そのうえかれらに覆いをした。それでかれらは見ることも出来ない。
あなたが警告してもまた警告しなくても,かれらにとって同じで,かれらは信じない。
あなたは,訓戒に従う者,また目に見えない慈悲深き御方を畏れる者だけに,警告しなさい。それであなたはこれらの者に,寛容と偉大な報奨の吉報を伝えなさい。
本当にわれは死者を甦らせ,またかれらが予め行ったこと,そして後に残した足跡を記録する。われは一切を,明瞭な記録簿の中に数え上げている。
町の仲間(の物語)を,例としてかれらに示すがよい。使徒たちがそこにやって来た時のことを。
初めわれは,2人の使徒を遺わしたが,かれらは,2人とも嘘付き扱いをされた。それでわれは第3の者で強化した。そして使徒たちは言った。「本当にわたしたちは,あなたがたの許に遣わされた者です。」
するとかれらは言った。「あなたがたはわたしたちと同じ人間に過ぎません。慈悲深き御方は何も啓示を下されはしません。あなたがたは,嘘をついているだけです。」
かれら(使徒)は言った。「わたしたちが,実際あなたがたに遣わされた者であることは,主が御存知です。
わたしたちの務めは,只あなたがたに明白(なアッラーの御命令)を宣べ伝えるだけです。」
かれら(人びと)は言った。「わたしたちにとってあなたがたは確かな凶兆です。もし止めないならば,あなたがたを必ず石打ち(の刑)にしましょう。酷いめにあわせてやりますぞ。」
かれら(使徒)は言った。「あなたがたこそ凶兆です。あなたがたは訓戒されても(尚そう言うの)ですか。いや,あなたがたは無法の民です。」
その時町の外れから一人の男が走って来て,言った。「皆さん,(アッラーから)遣わされたこの人たちに従いなさい。
あなたがたに何の報酬も求めない方たちに従いなさい。かれらは(正しく)導きを得ている。
わたしを創られた方に仕えないなど,どうして出来ようか。あなたがたもかれの御許に帰されるのです。
そのような御方を差し置いて,外の神々を求められましょうか。もし慈悲深き御方がわたしに災いを下そうと望まれるならば,かれら(邪神)の執り成しは少しも役立たず,またわたしを救うことも出来ません。
(そうなるとしたら)明らかにわたしは誤りを犯したことになります。
わたしは,あなたがたの(真の)主を信じます。だから(人びとよ,)わたし(の言うこと)を聞きなさい。」
その時かれは,「あなたは楽園に入れ。」と仰せられた。そしてかれは「わが主の御赦しが与えられ,栄誉ある者の中に,
加えられたことを入びとに知ってもらえたら。」と言った。
かれらは気付かないのか,自分たち以前に幾世代の者をわれが滅ぼし,かれらは2度と帰らないということを。
それぞれ皆は,(審判の日)一斉にわれの前に召されよう。
かれらへの印の1つとしては,われが死んだ大地を甦らせ,穀物をそれから生産し,それをかれらが食べることがあげられる。
かれらはその果実を食べるが,それはかれらの手が作り出したものではない。それでも感謝しないのか。
かれの栄光を讃える。かれは大地に生えるもの,かれら自身も,またかれらの知らないものも,凡て雌雄に創られた方である。
またかれらへの印には,夜がある。われがそれから昼を退かせると,見よ,真っ暗になる。
また月には,天宮を振り分けた。(それを通って)ナツメヤシの老いた葉柄のように(細くなって)戻ってくる。
またわれはかれらが乗る,(外の便利な)乗物を創った。
われが欲するならば,かれらを溺れさせることが出来る。そうなれば,かれらを助ける者はなく,救われはしない。
只われの慈悲によって束の間を享楽するだけである。
かれらに向かって,「あなたがたの前にあるもの,また後ろにあるものを畏れなさい。そうすればあなたがたは,必ず慈悲にあずかれるであろう。」と言われても(耳を貸すどころか),
また,「アッラーがあなたがたに授けられたものを,施せ。」と言われると,不信心な者は信仰する者に言う。「アッラーが御望みなら,(御自分で)養われるという者を,どうしてわたしたちが養うことがありましょうか。あなたがたは,明らかに思い違いをしているだけです。」
また,かれらは言う。「あなたがたの言うことが真実ならば,何時この(審判)の約束(が果たされるの)ですか。」
だがかれらが論争している間に,一声の叫びが(突然)かれらを襲うだけではないか。
その時かれらは,遺言することも,また家族のところに帰ることも出来ない。
そしてラッパが吹かれると,かれらは墓場から(出て),主の御許に急いで行く。
かれらは言う。「ああ,情けない。わたしたちを臥所から呼び起こしたのは誰でしょうか。これは,慈悲深き御方が約束なされた通りではありませんか。使徒たちの言葉は真実であったのですか。」
その日には誰も,少しも不当な扱いを受けず,あなたがたは,只自分の行ったことに対し報いられる。
そこでかれらは,果実や望みのものを何でも得られる。
慈悲深き主から「平安あれ。」との御言葉もある。
あなたがた罪人たちよ,今日は離れて控えなさい。
アーダムの子孫よ,悪魔に仕えてはならないと,われはあなたがたに命令しなかったか。かれはあなたがたの公然の敵である。
あなたがたはわれに仕えなさい。それこそ正しい道である。
確かにかれ(悪魔)はあなたがたの大部分を迷わせた。どうしてあなたがたは悟らなかったのか。
これはあなたがたに約束されていた,地獄である。
あなたがたは不信心であったために,今日そこに入るのである。
われが望めば,かれらの両目を盲目にすることが出来る。かれらは(天国への)道を先んじようとするが,どうして見通すことが出来ようか。
われが望めば,かれらをその場所で形を変えることも出来る。そうなればかれらは,行くことも帰ることも出来ない。
誰でも長寿させるさいには,われは創造を逆に戻らせよう。かれらは,それでも悟らないのか。
われはかれ(ムハンマド)に詩を教えなかった。それはかれに相応しくない。これは(アッラーの)訓戒まごうかたないクルアーンであり,
生ける者に警告を与え,また不信心な者に対してはは御言葉が下される。
われは,それをかれら(の用)に服させた。それで,かれらはこれに乗り,そして食べる。
またかれらは(その外にも)いろいろそれを利用し,また飲みものを得る。それでもかれらは感謝しないのか。
それら(邪神たち)は,かれらを助ける力はなく,寧ろかれらの方が邪神を守るため軍備を整えている始末。
あなたはかれらの言うことで,悲しんではならない。本当にわれは,かれらの隠すことも現わすことも知っている。
人間は考えないのか。われは一精滴からかれを創ったではないか。それなのに見よ,かれは公然と歯向っている。
またかれは,われに準えるものを引合いに出して,自分の創造を忘れ,言う。「誰が,朽ち果てた骨を生き返らせましょうか。」
言ってやるがいい。「最初に御創りになった方が,かれらを生き返らせる。かれは凡ての被造物を知り尽くしておられる。
緑の木から,あなたがたのために火を造られたのもかれであり,だからこそあなたがたはそれによって燃やす。」
天と地を創造なされたかれが,これに類するものを創り得ないであろうか。いや,かれは最高の創造者であり,全知であられる。
かれにこそ凡ての称讃あれ。その御手で万有を統御なされる御方,あなたがたはかれの御許に帰されるのである。